英語教育飛鳥の会「次の一年をデザインする春休み」
2023年度に行った「地球市民オンライン塾2023」と「中嶋塾@東京2023」の卒塾生たちが、全国で「タンポポ(自生する雑草)の綿毛」を飛ばすための研究サークルを立ち上げ、活動をしておられます。今回、ご紹介するのは、中嶋塾@東京2023の中心メンバーだった方たちが立ち上げられた「英語教育飛鳥の会」です。事務局は、同じく「中嶋塾@東京2023」でも事務局をされていた本田大輔 先生(北区立飛鳥中学校)です。
🟢 日程
令和7年3月22日(土)13時受付開始 参加費:無料
🟢 会場
東京都北区立飛鳥中学校 4階ホール(JR京浜東北線「上中里駅」徒歩10分・南北線「西ヶ原駅」徒歩5分)
🟢 対象
基本的みは中学校, 高等学校の教員対象ですが、実効性のある単元計画、入門期指導、中間発表などは小学校の先生も学べます。
🟢 教科・内容等
国語 英語・外国語 学習指導 教員研修
🟢 連絡先(メールアドレス)
本田大輔 dai624honda@gmail.com
🟢 研究主題・テーマ
「ゴール(生徒の育った姿)から逆算した授業デザイン」
🟢 主な内容
◆講座1(13:35~13:55)
「バックワードデザインで単元構想!おいしいレシピをお届け♪」
本田 大輔(東京都北区立飛鳥中学校)
◆講座2(13:55~14:15)
「オーラル・アプローチによる英語授業の組み立て方の基礎・基本」
宮﨑 太樹(東京都日野市立日野第一中学校)
― 休憩(10分間)―
◆講座3 (14:25~14:45)
「発問で変わる!リテリング指導のあの手この手」
山内 崇史(麻布中学校・高等学校)
◆講座4(14:45~15:05)
「生徒の作品が激変!?中間指導の妙手」
風見 郁江(東京都北区立飛鳥中学校国語科)
- HPの「カマキリ先生の授業見聞録」を書かれた方です。
― 休憩(10分間)―
◆講座5 (15:15~15:40)
「1年生への初期指導、どうしよう?」
高杉 達也(筑波大学附属中学校)
◆講座6(15:40~16:00)
「学習指導要領を愛読書にしよう」
松山 晃基(神奈川県横浜市立横浜総合高等学校)
― 休憩(10分間)―
◆講座7(16:10~16:30)
「給食中、お皿が割れたらどうする?~学級経営が授業の土台~」
本田 大輔(東京都北区立飛鳥中学校)他
質疑応答(16:30~16:45)※休憩中も直接登壇者に質問ができます。
いずれも、中嶋の手を借りずに、自分たちで「塾」での「個別最適な学び(自己決定)」と「協働的な学び」で得た「知的財産(教師年輪)」を一人でも多くの同志と共有し、子どもたちに還元していくことを願っておられます。
講座を担当される先生方は、「利他」をモットーにしておられる方ばかりです。彼らは目に見えない、しかし相手の心を癒すバトンを持っておられます。セミナーに参加されると、きっと大きな学びが得られることでしょう。
We must be aware of our respective batons. Altruism is contagious. The altruist offers a hand to others, while the selfish hides hands in its pockets.
近日中にアップする記事のご紹介
❶ 中3の「オンライン・ディベート」授業(東京 – 福島)
本田大輔先生は、オンライン塾のメンバーであった八木一真 先生(福島県新地町立尚英中学校)との協働で、オンラインによる中3の交流授業に取り組まれました。その一環で、先日、両校の3年生はZOOMでつないで、「オンライン・ディベート」を行いました。生徒たちはディベートに「勝つこと」よりも、相手に対する感謝の気持ちを持って討論を楽しみ、最後は “win-win”で終わることを目指しました。最後のスピーチは深い感動を呼びました。この報告は別途ご紹介する予定です。
❷ わくわく授業! あったか未来塾に行ってきました。
先にご紹介した「わくわく授業!あったか未来塾」も、秋元政康 先生(埼玉県教育委員会の指導主事)が中心となり、中嶋塾@東京2023の埼玉・東京在住のメンバーと活動を推進している組織です。2月22日(土)に行われたセミナーでは、関東以外に北海道や宮城県からも参加がありました。これも、詳しい情報については別の記事でご紹介します。
いずれも、学びを自分のところで止めず(自分だけで満足せず)にタンポポの綿毛プロジェクトを推進しておられます。
❸ 全国に広がる「階層式マッピング、インタビュー・マッピング、自由マンダラート、探求コーラルマップ」(「正しい指導」なら3ヶ月で子どもは変わる)
現在、神奈川県の海老名市、茨城県の守谷市、福岡県の福岡市、久留米市へは定期的に訪問(学期の1度の線の研修)し、同じように「綿毛を飛ばせる同志」を育てています。海老名市は、小学校の先生方がどんどん伸びておられます。「教科書を終わらせる」という発想ではなく、子どもたちが「知りたくなる、伝えたくなる言語活動」に取り組んでおられます。TTでどこを分担して授業をするかという目先のことではなく、授業が終わった後、お互いにどこを修正すれば良いかを話し合っておられます。海老名市は、年に5回の線の研修が終わってすぐに、次年度の研修も継続して行ってもらえないかという依頼がありました。
また、久留米市では、セミナーで学ばれた「階層式マッピング」に挑戦された小学校の先生(6年生)の授業を参観された中学校の先生方が、即興でやり取りをする児童の姿に感動されました。
福岡市では、一昨年の町田市立金井中学校のように10月から3人の方に関わり、授業を何度も拝見し、方向性と正しい指導についてお話をしました。また、オンライン研修でも具体的な指導をお伝えしました。2月25日から三日間、3校でTTの公開授業が行われました。1年生、2年生、3年生のいずれもが、ワークシート、板書に書かれた英文といった「浮き輪」を外し、何も見ないで堂々と自作スキットの発表や論理的なスピーチを行いました。市内 69校から集まられた代表の先生方が「3ヶ月でノートに書いた英文を暗記していた生徒たちがここまで変容したこと」に大きな衝撃を受けておられました。海老名市、久留米市、福岡市については、別途、詳しくご紹介します。
教師の人間力、授業力の向上は「ヒューマン・ネットワーク」次第
第一期の「中嶋塾」の塾生たち、吉田喜美子 先生(佐賀県吉野ヶ里町立東脊振中学校)奥住 桂 先生(埼玉大学)阿部雅也 先生(上越教育大学)松本亮一 先生(福島県双葉郡楢葉町立楢葉中学校校長)小岩井高徳 先生(松本市山形村朝日村中学校組合立鉢盛中学校教頭)上山晋平 先生(広島県福山市立中学校・高等学校)宮崎貴弘 先生(神戸市立葺合高等学校)らも、それぞれの地区で仲間たちと研鑽を深めておられます。
また、関西圏の教員対象(すべての教科)に行った「地球市民を育てる教師のための研修会」(10年間で100回)のOB 狩野伸行先生(堺市立上野芝中学校)も関西英語授業研究会 Harvest を立ち上げられました。大阪(南北)ブロック、神戸兵庫ブロック、京都ブロック、奈良ブロックで支部組織を作り、活発に交流をされています。
世の中はすべてつながっています( Only Connect )。つながり(出会い、ヒューマン・ネットワーク)を大切にできる人はぐんぐん伸びていきます。