🟠 思わず、今後の予定をチェックしてしまうのは何故? – 新大阪駅で遭遇した「こだま715号 」 から考えたこと – 

まずは、自分で「点」を打つこと

和歌山での講演を終え、新大阪駅で東京行きの新幹線に乗り換えようとしてホームまで上がってきた私は、思わず「おっ」と声をあげました。Tokyo Disney SeaとJR東海のコラボで考えられた新幹線特別車両がそこに「いた」のです。ネットで読んだことはあったのですが、実際にこの目で見たとき、思わずシャッターを切っていました。

ネットで読んだことはあったのですが、実際にこの目で見たとき、思わずシャッターを切っていました。

車体だけでなく、車内もディズニー仕様ということであれば、小さいお子さんがいる家庭では「どうしたら乗れるんだろう?」と考えて、予定表をご覧になられると思います。

私は、ホームに上がったのは4月25日(金)の午後2時でしたので、JR東海のHPに載っている予定表を見ると、この車両は「こだま715号」で、東京駅を9時57分に出発し、新大阪駅13時51分に着いたことがわかりました。


じゃ、「5月の予定は?」と次が知りたくなりますね。確かめてみましょう。

JR東海のHPには次のように紹介されています。

https://recommend.jr-central.co.jp/wdshinkansen/

https://travel.jr-central.co.jp/plan/tokushu/themepark/tdr/wdshinkansen/

令和7年の9月中旬まで運行されるようですから、「それなら、家族の予定を聞いてみよう」と考えられる方もおられるのではないでしょうか。そして、実際に切符を購入できたら、早速カレンダーにそれを書き込みます。そうしておくと、家族全員がいつもそれを見て、「見通し」を持って行動するようになります。

このように、カレンダーに「点を打つ」ことで、見通しを持った行動(アクション)が始まるのです。リマインダーとして、スマホのメモに書き込んでおくという方は多いと思いますが、食卓の壁にかかっている大型のカレンダーに書き込むようにすると、周りの人も巻き込めるようになります。話題になるからです。こうすると、失念することがなくなります。

3ヶ月カレンダーを自分の「秘書」にする

紙のカレンダーはアナログなので、時間の感覚(イメージ)が掴みやすくなります。私は、書き込む欄がある「3ヶ月カレンダー」(1年間のカレンダーは書き込み欄がない)を使っています。日めくりカレンダーは、その日だけです。1ヶ月カレンダーでは月末までしか見通せません。

実際に、3ヶ月先を見通しておくと、不思議と「今、何をしておかなければならないか」を考えられるようになります。先のことが目に入るからです。ただ、その3ヶ月カレンダーには3月末、12月末、7月末のゴールから逆算した目標も書き込むようにしています。

これは、今まで私が申し上げてきた「令和型学習指導案」(育った生徒像から逆算して単元全体をストーリーのようにするもの)と同じ考え方です。

毎回、1時間(点の目標)の学習指導案を作っているだけでは、先やゴール(育てたい生徒像)とつながりにくく、「今日の授業では何を教えればいいか」しか見えてきません。「知識」(教科書に書かれた言語材料、単語など)が中心になってしまうのです。1時間のコマとコマが「ブツ切れ」なので、「何のために」が失念されてしまいます。「技能」がなかなか身につかないのは、それが原因です

生徒の「技能」を高めてやることで、学習意欲が高まり、自信も生まれてきます。「教科書が終わらない」のは、「忙しい」からでも、「時間がない」からでも、「教えることがたくさんある」からでもなく、単元全体が意図的、計画的に「技能」を身につけるプロセスになっていないからです。必要なのは、長期的なビジョン、中期的なビジョンです。

授業の予定や計画を、いつも目にするカレンダーに書き込む習慣をつけてみてはどうでしょうか。大事なのはいかに「見通し」を持てるようになるかです。

余談ですが、10年前、停車していたドクターイエローに偶然「出会った」のは京都駅でした。その時も、夢中でスマホのシャッターを押していました。はてさて、好奇心の塊なのか、それともミーハーなのか。

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この記事を書いた人

英語 "わくわく授業" 研究所 代表(元関西外国語大学教授)
(公財)日本英語検定協会派遣講師・(株)リンク・インタラック エグゼキュティブ・コンサルタント