備忘録– category –
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⚖️ 学習意欲を高める「バンドワゴン効果」と「スノブ効果」
【心理学の知見を授業デザインに活かす】 多くの自治体で、学力調査の成績は改善しているのに、アンケートでは「学習意欲」が低いという課題が指摘されています。 学習意欲は自然に湧いてくるものではありません。授業デザインの工夫によって「学びたい!... -
🪟「割れ窓理論」が教えてくれること
【💠 割れ窓理論とは】 「割れ窓理論」とは、1枚の割れたガラスを放置すると、次々にガラスが割られていくという、政治学者ジェームズ・Q・ウィルソンと犯罪学者ジョージ・L・ケリングが1982年に提唱した考えです。 荒れた状態をそのままにしておく... -
📓 「研究授業」をやりっぱなしにしないために
【】 多くの人の前で授業を公開したという経験は、誰もがお持ちだと思います。 私自身、埼玉の中学校、富山の小学校、そして中学校で100回ほど授業を公開しました。また、今まで、全国で 500人以上の方の研究授業を参観してきました。 そこで気づくことが... -
🛟「技能」の空洞化を招かない指導とは
【◆ 2011年の『指導と評価』の特集で問題提起したこと】 ここにご紹介するのは、『指導と評価』(日本教育評価研究会、2011年4月)に書いたものです。 読まれて、何に気づかれるでしょうか。 2009年にフィンランドの学校を訪問し、衝撃を受けて帰国し、そ... -
😀「ありがとう」が溢れる学校づくりを
【】 毎年、全国の学校から依頼を受けて、小学校6年生や中学校3年生を対象に「キャリア教育」の講演をしています。 令和7年8月28日(金)、私は富山県小矢部市のクロスランドおやべ・メインホールに立ち、600人の中学生に語りかけました。 演題は「KIZ... -
🍀「3つで示す」とわかりやすい
【◆「3」という数字の不思議さ】 皆さんは、こんな表現を耳にしたことがありませんか? 松竹梅、優良可、金銀銅、和洋中、陸海空……。 昔から、ものごとは「3つ」に分けて語られることが多いようです。 3つに整理するとリズミカルで覚えやすく、頭にも残... -
🪞 子どもを惹きつける3つの要素とは?
【🪞 なぜ、吸い込まれてしまうのか】 「中嶋先生のお話は吸い込まれてしまいます。どのように訓練されたのですか?」 よくそのようなことを聞かれます。そんなとき、私は「次の3つを大切にしています」と答えています。 ⚫︎ 胸の奥から湧き... -
🌱 教師が「英語を使う」ということの本当の意味
【📍 教師も生徒と同じ「学習者」】 「学習者の英語力を高めるには、教師が英語を使って授業をすることが不可欠だ」──よく言われることです。でも、ここには少し誤解もあるように思います。 それは、教師が「英語で指示をする」、「英語を使って説... -
🚃「現在進行形」(language usage)を教えるのか、それとも「使われる場面」(language use)に気づかせるのか
【◆ 実際に「活用」できるのは、本質を知っている学習者だけ】 中1の教科書に「現在進行形」が出てきます。 教師は、目的・場面・状況を考え、「校区の小学校6年生に向けて学校紹介をしよう」という活動を仕組むことがあります。その中で「現在進行形を使... -
🧭 筋を通すためには、“地図”と”羅針盤”を用意すること
【◆ わかったつもりの危うさ】 国語辞典で「定義」を確かめることは、地図を広げ、羅針盤で正しい方角を確認しながら前へ進むのと同じです。曖昧な理解のまま航海に出れば、やがて「おや?おかしいな」と迷走してしまいます。 「自主的」と「主体的」の違...