治療編(謎解き)の第2弾として、まず、3人の先生が授業後どんな心境の変化があったのかをご紹介することから始めていきます。
3ヶ月でTTの授業が大きく変容したのは何故か
10月の中旬、福岡市を訪れて3人の授業を拝見しました。まず、授業で行われていることの多くが「自己流」になっており、「正しい指導」でなければ、即興のやり取り(臨機応変に質問することを含む)も情報を整理することも難しいことを伝えました。
さらに、どこをどう修正すればいいかを伝える前に、ゴール(最後に育った姿)をNSと共有しているかどうかを尋ねました。残念ながら、どの方も答えは“NO”でした。そこで、いずれも教科書を終わることがメインになっており、NSとの TTもどちらかと言うと場当たり的な指導で、NSについての特性や背景情報が活かされておらず、本来のTTになっていないことを伝えました。
3人とも、そのような指摘を受けたのは初めてだったようで、少なからずショックを受けられた様子でした。「自分の取り組みを否定された」「自分の授業にダメ出しをされた」と感じられたようです。しかし、授業の場面ごとに切り取って、具体的にどうすれば力がつくかなど、「正しい指導」のあり方を説明すると、途端にノートにメモを書き出し、前のめりになって聞き始めました。「なるほど!」という納得感は、「もっと聞きたい、もっと知りたい!」というアクションにつながったのです。
3人の問題点、改善されたことを私から解説するよりも、それぞれが10月と2月の授業の変容、そしてNSとの関係性について「私のbefore and after」という資料に詳しく書いておられますので、それをご紹介しておきます。第2弾の最初は、それからお読みください。
1日目(2025, 3/25)福岡市立柏原中学校(1年) 公開授業 授業者 矢野和樹教諭
https://nakayoh.jp/wp-content/uploads/2025/03/矢野_私のBefore__After.pdf
2日目(2025, 3/26)福岡市立城香中学校(2年) 公開授業 授業者 阿南翔平教諭
https://nakayoh.jp/wp-content/uploads/2025/03/阿南_私のBefore-After-1.pdf
3日目(2025, 3/27)福岡市立博多中学校(3年) 公開授業 授業者 上野正純教諭
https://nakayoh.jp/wp-content/uploads/2025/03/上野_私のBefore__After.pdf
「学習指導案」とは、学習指導要領の目標を達成するための「仮説」である。
皆さんは、学習指導案をどのように考えておられるでしょうか。学習指導案である限り、1時間を「予定調和」で終わるための「授業進行案」ではなく、学習者が本時の学習で「力がついた!」と振り返ることができるものでなければなりません。指導案は、授業をする前に考えるのですから、あくまでも「仮説」です。そして、授業はそれがどうであったかを「検証」する場面です。だとすると、授業で見えた「成果」と「課題」をALTと共に振り返り、問題が見つかった場合は、どう対応(解決)して行けばいいかを話し合っておかねばなりません。
では、3人がどのように単元全体を捉え、学習指導案に取り組んだのでしょうか。それをご覧ください。当HPでご紹介してきたように、「育った生徒の姿」(何がどこまでできるかを想定)を単元の最後のゴールとして設定し、そこから逆算をしながら、そのためにいつ、どこで何をしておくべきかをストーリーのようにつなげて、単元計画をされました。
🟢 矢野先生(柏原中学校1年)外国語学習指導案(公開授業前)
https://nakayoh.jp/wp-content/uploads/2025/03/矢野_令和型学習指導案_before.pdf
🟢 阿南先生(城香中学校2年)外国語学習指導案(公開授業前)
https://nakayoh.jp/wp-content/uploads/2025/03/阿南_令和型学習指導案_before.pdf
🟢 上野先生(博多中学校3年)外国語学習指導案(公開授業前)
https://nakayoh.jp/wp-content/uploads/2025/03/上野_令和型学習指導_before.pdf
公開授業が終わって、3人は何に気づかれたのでしょうか。まず、矢野先生の授業を参観された同僚(地球市民オンライン塾2023塾生の税田里江先生)から届いたメールからお読みください。
「人は、こんなに変われるものなのか?」驚きの連続でした。矢野先生、リアム先生、福岡市の先生方の授業参観の時の目、生徒の活動量の多さ…。授業で印象に残っている変化は大きく2つあります。
一つ目は、11月に見たとき、置いてけぼりだった生徒たちが堂々と発表し、表情豊かになっていたことです。また、マッピングを使って即興でスキットが作れたことです。
二つ目は、矢野先生がリアム先生と阿吽の呼吸で行われたTT授業が公開授業のモデルとして相応しく、素晴らしかったことです。
協議会では、英語科の先生方の変化も感じました。前任校でお世話になった先生は「マッピングを使うと、こんなに表現できるんですね」と驚かれ、また、長期研修員をされた先生は、生徒たちが自然に英語で反応する様子に大変感激されていました。本日は、学びと気づきの連続で本当に貴重な時間でした。
◆ 続いて、矢野先生から届いたメールです。
この3か月は、教師としてはもちろん、自分と人との関わりを見つめ直す機会にもなりました。特に、次の2点です。
1)NSのことを co-worker としてリスペクトし、ゴールを共有する。
Liamが、私のことを「今ではfriend だ」と言ってくれたときは涙が出そうなほど嬉しかったです。
2)NSとお互いを尊重し、同じ方向を見て、協働してより良いものを作り上げていく。
それが生徒のワクワクを引き出すのだということを心から実感しました。また、「技能」や「負荷」についても、最初は「うちの生徒には無理だ」と思っていましたが、教師が「正しい指導」をし、その上で負荷をかければ、生徒はみるみる鍛えられていくことがわかりました。生徒を過小評価せず、彼らの持つポテンシャルを信じてやることの大切さを痛感しました。

今回、中嶋先生に「英語教師としての人生」を大きく変えていただきました。これからは、もっと授業がうまくなって、生徒が目を輝かせるような授業づくり、心に残る授業ができることを目指します。大切なことに気付かせていただいた「今」からが本当のスタートだと思っています。
次は、2日目の授業を終えた阿南先生からメールが届いたメールです。何に気づかれたのでしょうか。
夏休み前の自分は,半年後に即興で会話を行う生徒を育てられるとは思っていませんでした。6月に、中嶋先生に初めて授業を参観して頂いた際に「生徒を過小評価してはいけない。生徒が教師の姿勢を感じ取ってしまうと挑戦しなくなる」ということを言われましたが,本当にその通りだと今では思えます。
「正しい指導」をしていなかったことが原因でした。それを生徒のせいにしていました。謙虚なつもりでしたが,実は傲慢だったんですね。まだ、「正しい指導」の全容を理解しているわけではありませんが、「正しい指導」へと繋げる方法が何なのか、感覚的に分かってきたような気がします。各領域で「正しい指導」へと至る道のりを言語化できるようになることが今の私の課題だと思っています。
やはり、授業は楽しいです。ですが,前と異なっている点は教師と生徒という関係で授業をするのではなく,一人の人間として、生徒一人ひとりと何か新しいものを作っているという感覚が芽生えたことです。予定調和ではなく、授業後には予想しなかったものが生まれてくるということが本当に楽しい(ワクワクする)です。実際,今日もハラハラしながらも楽しんでいた自分がいました。人生の中で一番短く感じた50分間でした。授業の中で,このような感情が存在することを教えてくださり、ありがとうございます。
実は、ラメン先生から授業後に “I regret not putting in more effort. I’m sorry.”というメールが来ました。正直,今日の彼女の演技を見ていたら十分に努力(練習)されていたのではないかと思いました。ですが,何でこんな内容が届いたのか考えていたら,今までJTEと話すことが少なかったから「話を聞いても,どうすればいいか分からなかった」のではないか、という結論に至りました。それはJTEである私の責任でもあると思いました。授業について話し合う中で一つ思ったことがありました。きっと今までも授業をどうしたらいいか分からない中で、彼女は一人試行錯誤していたんだろうと。エンパシーというわけではないですが,NSも寂しいですよね。自分が同じ立場で外国で日本語の授業をしていたとして,同僚の先生が忙しく話す機会がほとんどなければ,そりゃ寂しいだろうなと思います。
協議会の先生の講話の中で、NSについてマンダラートを広げていくときがありました。きっと昔の私なら、ほとんど書けなかっただろうと思います。ですが,今なら少しは彼女のことが分かりますし,更に分かろうとする努力をしないといけないと思っています。今日の授業は、私もラメン先生も楽しめました。そんな授業をこれからもNSの先生と共に作っていきたいです。
最後は、3日目の授業後、上野先生から届いた振り返りメールをご紹介します。
中嶋先生
今回の公開授業を通して、自分自身の指導について深く振り返る貴重な機会を得ることができました。これまで、自分なりに工夫しながら指導していたつもりでしたが、生徒の成長を十分に引き出せていなかった要因が、自分自身の指導のあり方にあったのではないかと強く感じています。生徒が思うように成果を上げられないとき、その原因を生徒側の努力や理解度の問題として捉えてしまうことがありました。しかし、今回の授業を通して、それこそが大きな誤りであり、指導の仕方次第で生徒の学びの深さや意欲は大きく変わるのだと実感しました。
まだ「正しい指導」とは何かを完全に理解できているわけではありませんが、少なくとも生徒の学びを最大限に引き出すために必要な視点やアプローチが、少しずつ見えてきたように感じています。特に、授業の設計や活動の流れをより意図的に組み立てること、そして生徒が「分かる」だけでなく「使える」ようになるための働きかけを意識することが重要であると改めて認識しました。
また、授業の中での自分の立ち位置についても考えさせられました。これまでは、「教える側」としての役割ばかりを意識していましたが、生徒とともに学び、試行錯誤しながら成長していくという姿勢こそが、より良い授業づくりにつながるのではないかと思います。生徒の変化に敏感になり、彼らの反応をもとに柔軟に指導を調整していくことの大切さを改めて実感しました。
リーザ先生から授業後に “Thank you for your support in this project. I think your enthusiasm and energy make the students energetic too. I learned a lot and enjoyed working with you in this project!” というメッセージが届きました。彼女がこのように感じてくれたことを嬉しく思うと同時に、今回の授業を通じてNSとの関係が大きく変わったことを実感しました。
これまでの自分を振り返ると、NSとのコミュニケーションが十分でなかったために、お互いの役割や授業の進め方が曖昧になっていた部分があったと感じます。しかし、今回は事前に何度も話し合い、一緒に授業を作り上げていくプロセスを共有することで、お互いに学び合うことができました。その結果、リーザ先生自身も授業を楽しみながら、生徒にエネルギーを与えてくれたのではないかと思います。
この経験を通じて、NSとJTEが単に役割を分担するのではなく、一緒に授業を作り上げることの大切さを改めて実感しました。これからも、より良いTT授業を目指し、NSとの協力を深めていきたいと思います。
阿南先生もおっしゃっていましたが、先生の講話の中でNSについてマンダラートを広げる場面がありました。以前の自分なら、NSについて深く考えることが少なく、書き出せることも限られていたかもしれません。しかし、今回の授業を通して、リーザ先生との関わりが深まったことで、彼女のことをより具体的に理解できるようになり、マンダラートのすべてのマスを埋めることができました。それだけでなく、「もっと知りたい」「もっと理解を深めたい」という気持ちも自然と湧いてきました。同僚の先生も「TT授業を始める前に、まずはマンダラートを埋められるよう、リーザのことを知ってから始めていきたい」と言っていました。同僚の先生の気持ちを変えることができたこと、大変うれしく感じています。
今日の授業は、私にとってもリーザ先生にとっても、非常に充実した時間になったと感じています。これからも、NSと共にお互いの強みを活かしながら、学び合える授業を作っていきたいと思います。
最後に、授業を通じて改めて実感したのは、ただ知識を教えるだけでなく、生徒一人一人と向き合い、共に成長できる瞬間があるということです。特に、ある生徒が生活ノートにこのように書いて私にきました。

彼女の言葉を通して、このプロジェクトが生徒たちに何かを還元できたのではないかと感じています。予定通りに進む授業ではなく、その場で生まれる予想外の瞬間こそが、授業の魅力であり、中嶋先生のおかげで私もその瞬間を楽しめるようになったことに感謝しています。
また、中嶋先生の「大切なのはコミュニケーションの必然性です。どう教えるかではなく、子どもたちが『〜したくなる』という状況をどう作るか、そのためにどう単元構成を練るか。それがプロ教師(匠)の気概であり、矜持です」というコメントがとても好きです。この言葉が授業の指導の指針となっています。子どもたちが自ら学びたいと思う状況を作り出し、そのためにどう動くかが、真のプロ教師であるために大切なことだと改めて感じています。
終わってから、ようやく「見える」ことがある(やりっぱなしでは見えない)
研究授業(公開授業)が終わると、そのまま(やりっぱなし)というケースが散見します。しかし、特にTT授業の場合、事前の打ち合わせよりも、NSと一緒に単元計画、授業の流れを振り返ることで、問題が見つかり、それに向けて二人で協働しながら授業が改善できるようになります。それによって、「共同」(事前に分担)から「協働」(ゴールや問題の共有、改善への協力)になります。
教科書を先に進む授業では、情報のやり取りではなく、言語材料の「理解」(知識)の方が中心になってしまいます。それでは、いつまで経っても「技能」(自分の力で聞き取れる、キーワードを捉えて質問ができる、相手とやり取りをしながら深掘りができる、まとまったことを話したり書いたりできる、など)が身につきません。
実は、この後、3人は、初めてNSと一緒に単元全体を振り返り、本時の授業の流れを修正(こうするべきだった)されました。先ほどの Before 版とこれから紹介する After 版を比べてみると、一目瞭然です。Before の方は、今までの経験から「当たり前」と考えて書かれたものになっています。一方、After 版の方は、NSとのTTで「4技能をどう高めるか」「学ぶ必然性はあったか」「学習者はワクワクできたのか」という面で全体を見直されたので、ハッとする部分がいくつも見つかったようです。
このように、終わった後は、授業中に感じた違和感もあり、チェックが入れやすくなります。そして、それを丁寧にやることにより、単元全体のプログラム(知識として学ぶ時間、技能として使う時間のバランス)を系統的、かつ計画的に考えられるようになるのです。
では、学習指導案の After 版(修正版)の方をご覧ください。彼らは、どこでどんな問題を見つけ、どんなメスをいれ、今後のTTをどう変えていこうとされたのかを読み取ってみてください。
🟠 矢野先生(柏原中学校1年)外国語学習指導案(授業後に二人で振り返った修正版)
https://nakayoh.jp/wp-content/uploads/2025/03/矢野_令和型指導案朱書きafter).pdf
🟠 阿南先生(城香中学校2年)外国語学習指導案(授業後に二人で振り返った修正版)
https://nakayoh.jp/wp-content/uploads/2025/03/阿南_令和型学習指導案_after.pdf
🟠 上野先生(博多中学校3年)外国語学習指導案(授業後に二人で振り返った修正版)
https://nakayoh.jp/wp-content/uploads/2025/03/上野_令和型学習指導案_after.pdf
朱書きで書かれている部分は、「変えたい」と思われた部分です。つまり、二人にとって共通の「課題」として捉えられたので、今後、どの単元をTTで行う場合もそれが話題になるはずです。「探究」とは、調べたことを発表することではなく、問題を自分で見つけて改善したいと模索することを言います。「探究心」は、自身のメタ認知力をどんどん高めていきます。そのためには、終わった後で「どう、自分(たち)の取り組みをどう総括するか」というステージを「時間がないからパスする」ということはあってはならないことです。授業の最後にどんな「振り返り」をさせるかということも同じです。
3人の「授業」に対する意識が、単元計画を考えること、のりしろを考えることでどんどん変わっていくのに伴い、NSも大きな影響を受けるようになります。今回3人のNSは日本人教師の変、生徒の変容をどう捉えたのでしょうか。また、「目の前の授業をどう進めるか」という打ち合わせをしてきたネイティブが、今回のプロジェクトで何を感じたのでしょう、今後何が必要だと考えたのでしょうか。これから、私たちがTT授業を考える上で役に立つヒントが満載です。
◆柏原中学校のNS(Liam Mullins)からのコメント
Team Teaching Report
What are the goals of MEXT?
・In short the answer is the textbook.
・Use the textbook.
First; The Lesson plan is made by the JTE.
Second; Ideas are shared between NS and JTE.
For example, small talk, dialog, modeling and activities.
Lesson flow is usually done the same pattern each class.
Example of Better Team Teaching
1st Greetings. 2nd Warm up (usually small talk or a pair work activity). 3rd Goal of lesson (TT dialog ,pptx, model or Q and A). 4th Mandala chart (grammar/topic of lesson). 5th Brainstorming aka mind mapping (pair work/group work). 6th Choose a path. Word count. Outline the path. 7th First pair/group practice using notebook then no notebook. 8th Pair/group model or Report time. 9th Students write grammar point. This is the only part by JTE explained in Japanese. Then students write sentences using the lessons grammar. 10th Students fill out report card.
Lesson Flow to think about
•Goal = What are the students trying to communicate?
•Reason = Why are the students doing it?
•Expression = How can the students communicate more?
How can they improve a more natural response in English?
•All parts of the lesson should link from small talk to lesson report.
Example: If the Goal of the lesson is “doesn’t~”
•Then why is the small talk about “the weekend?”
•What’s the reason to talk about the weekend?
Less is more. Simple is best.
•No Characters be that Anime or Disney for JHS. It distracts some students from the lesson. Don’t
over rely on visual aid and technology.
•Worksheets are used but not every lesson. Students use notebooks to write in. This way all the information is in one place.
•Students don’t have to rely on the textbook. If the TT consists of the grammar and target
structures from the program then they don’t need it unless it’s reading comprehension.
•Both Teachers only use English apart from grammar explanation.
Drill and Repeat is used but not heavily relied upon. Drill and Repeat doesn’t apply meaning to words just a memory of what the word is or quite possibly could be in Japanese. Its Test focused. Doesn’t apply expression, intonation unless modeled first. The NS should always give comments to
the students during and end of the class.
•For example : “I’m looking forward to your speeches.”
•Aka words of encouragement or improvements.
•Things you liked about .
•At the end of the lesson students write about the lesson and thoughts about the next lesson. If they write in English, the NS can write back like writing a letter to a pen pal. A very, very, very small letter.
TT for me is a more relaxed approach to teaching. It feels more relaxed.
Less work outside more work inside
Constantly communicating with your JTE can also help in confidence issues especially verbal issues. You can change the JTEs way of thinking / teaching maybe your own. Over time the relationship feels more like communication with a friend. It feels more like casual conversation rather than teaching/working. This also eliminates problems between JTE and NS. After the demo lessons many JTEs expressed that they want to teach this style. Some teachers actually said they were moved.
Liam Mullins
Native Speaker
Interac West Co., Ltd
(大意)
●チームティーチング報告書
文科省の目標とは?
・簡単に言えば、それは教科書です。
・教科書を使うことです。
第一に、授業計画はJTEが作成します。第二に、NSとJTEの間でアイデアを共有します。例えば、世間話、ダイアログ、モデリング、アクティビティなどです。授業の流れは通常、毎回同じパターンで行われます。
●より良いチームティーチングの例
1. 挨拶 2. ウォームアップ(通常は世間話やペアワークのアクティビティ) 3. レッスンの目標(TTダイアログ、pptx、モデル、またはQ&A) 4. マンダラ・チャート(文法/レッスンのトピック) 5. ブレーン・ストーミング(ペアワーク/グループワーク) 6. コースを選択。単語数。道筋を概説 7. 最初はノートを使用してペア/グループ練習、その後ノートなしで。 8. ペア/グループモデルまたはレポートタイム 9. 生徒は文法事項を書く。これはJTEが日本語で説明する唯一の部分。その後、生徒は授業で学んだ文法を使用して文章を書く。 10. 生徒は「振り返り」シートに記入する。
●授業の流れを考える
•目標 = 生徒は何を伝えようとしているのか?
理由=なぜ生徒はそれをしているのか?
表現=生徒はどのようにすればよりコミュニケーションできるか?
より自然な英語での応答を向上させるにはどうすればよいか?
レッスンのすべての部分は、最初のsmall talkから最後の「振り返り」までリンクさせるべきである。
例:レッスンの目標が「doesn’t 〜(三人称単数の否定文)」なら、なぜSmall talk は「週末」についてなのか?週末について話す理由は何なのか?
●過ぎたるは及ばざるが如し。シンプル・イズ・ベスト。
• 中学生には、アニメやディズニーのキャラクターは使わない。授業に集中できない生徒もいる。視覚教材やテクノロジーに頼り過ぎない。
• ワークシートは使用するが、毎回ではない。生徒はノートに書き込むべき。こうすることで、すべての情報を一元化できる。
• 生徒は教科書に頼る必要はない。TTが文法とプログラムからのターゲット構造で構成されている場合、読解力をみるテストでない限り、それらを必要としない。教師は文法の説明を除いて、英語のみを使用する。ドリルとリピートは使用するが、それらに大きく頼ることはない。ドリルとリピートは単語の意味を適用するのではなく、単語が何であるか、または日本語で何であるか、あるいは何である可能性があるかを記憶するものである。テストに重点を置いている。表現やイントネーションは、最初にモデルを示さない限り適用しない。
⚫︎ NSは授業中や授業の終わりに、常に生徒にコメントを与えるべき。
例:「皆のスピーチを楽しみにしているよ」励ましや改善の言葉。生徒が良かったと思うこと。授業の終わりに、生徒は授業についてや次の授業への考えを書く。もし生徒が英語で書いたら、NSはペンパルに手紙を書くように返事を書くことができる。どんなに短くても十分。
●TTは私にとって、よりリラックスした教え方。よりリラックスできる
外での仕事が減り、内での仕事が増えます。JTEと常にコミュニケーションを取ることは、特に言語面での自信の問題にも役立ちます。JTEの考え方や教え方を変えることができるかもしれません。時間が経つにつれ、関係は友人とのコミュニケーションのようになります。教える/働くというよりも、カジュアルな会話のようになります。これにより、JTEとNS間の問題もなくなります。公開授業(デモレッスン)の後、多くのJTEが「このスタイルで教えたい」と感想を述べてくれました。「感動した」という先生もおられました。
リアム マリンズ
ネイティブ・スピーカー
株式会社 インタラック・ウェスト
◆ 城香中学校のNS(Ramen Matsuda)からのコメント
1. Has your relationship with the JTE changed in any way?
A: I can say that my relationship with my JTE has certainly changed since the team teaching
project. Initially, our working relationship was more formal, but through this project we learned to grasp each other’s teaching strengths and styles. Not just that. I also learned a lot of things about my JTE. This project improved our relationship, communication and trust.
2. What have you learned through this projects?
A: I had my doubts about the project at first. Considering our differences in teaching styles, time to plan, and students level. I believed it was impossible, but I was surprised when it worked well. I have a lot of learnings from this project. I learned how to be more flexible and communicative. This project also showed me the value of creating a positive, supportive environment. Overall, the
experience has definitely helped me become better at working together with others, and it made me realize how much teamwork can improve students’ engagement and learning.
Ramen MATSUDA
Native Speaker
Interac West Co., Ltd
(大意)
1. JTEとの関係に何か変化はありましたか?
A: チームティーチングのプロジェクト以来、JTEとの関係は確かに変化したと言えます。当初は、私たちの仕事上の関係はより形式的なものでしたが、このプロジェクトを通して、お互いの指導の長所やスタイルを把握できるようになりました。 それだけではありません。 JTEについても多くのことを学びました。 このプロジェクトは、私たちの関係、コミュニケーション、信頼を向上させました。
2. このプロジェクトを通して学んだことは何ですか?
A: 当初は、このプロジェクトに疑問を持っていました。教え方のスタイルや準備にかけられる時間、生徒のレベルの違いなどを考えると、無理ではないかと思っていました。しかし、うまくいったのでとても驚きました。このプロジェクトから多くのことを学びました。より柔軟に、よりコミュニケーションを取る方法を学びました。また、このプロジェクトは、前向きで協力的な環境を作る大切さを教えてくれました。全体として、この経験は他者との協働作業を向上させるのに役立ちました。また、チームワークが生徒の学習意欲や学習成果をいかに向上させるかを実感することができました。
ラメン マツダ
ネイティブ・スピーカー
株式会社インタラック・ウェスト
◆ 博多中学校のNS(Leeza Baidya)からのコメント
The students talked about their treasure word, and overall, I think the lesson plan was very effective. The outcome, especially after improving their speeches, was impressive. I was pleasantly surprised by how well they presented their speeches after going through the interview mapping process.
However, I believe the lesson could have been even stronger if we had practiced asking
questions using the 5W1H framework before the actual class. This would have significantly
improved their ability to structure their speeches. Additionally, the demo lesson felt time
constrained. If it had been spread across two classes, students would have had more time to
practice and refine their speech delivery. Due to time limitations, we had to cut down on several important elements, such as explaining gestures and body language in speech delivery.
That being said, the students’ final speeches were excellent. I especially appreciated how they confidently delivered their speeches without relying on their worksheets.
Overall, I believe this project has been a valuable and enriching experience. The students have become more engaged and confident, and the lessons are now more detailed and interactive.
Team teaching (TT) has created a more dynamic classroom environment, where students not only learn but also actively participate.
One of the most rewarding aspects has been seeing how students look up to their Japanese teacher (JTE) as a role model. When they saw Mr. Ueno engaging in meaningful and enjoyable
conversations with the native speaker (NS), they were eager to follow his example. As a result, they became more actively involved in conversations with me, even beyond classroom hours.
However, I feel that communication between my JTE and me could be improved. With more time for planning and coordination, our lessons could be even more effective. Despite this challenge, I truly appreciate the opportunity to grow as a teacher and contribute to a better learning experience for the students.
Leeza Baidya
Native Speaker
Interac West Co., Ltd
(大意)
生徒たちは自分たちの宝物の言葉について話し、全体的に見ると、この授業計画は非常に効果的だったと思います。特にスピーチを改善した後の成果は印象的でした。インタビュー・マッピングのプロセスを経て、生徒たちがスピーチを上手に発表したことに、私はとても驚きました。
しかし、実際の授業の前に5W1Hの枠組みを使用して質問の練習をしておけば、授業はさらに充実したものになったと思います。そうすれば、スピーチの構成能力が大幅に向上したことでしょう。また、デモレッスンは時間的に制約があるように感じました。2つのクラスにまたがって行なえば、生徒はスピーチの練習と改善にさらに時間をかけることができたでしょう。時間的な制約により、スピーチにおけるジェスチャーやボディランゲージの説明など、いくつかの重要な要素を削らざるを得ませんでした。とはいえ、生徒たちの最終スピーチは素晴らしいものでした。特に、マッピング・シートに頼らず、自信を持ってスピーチを披露したことは高く評価できます。
全体として、このプロジェクトは貴重で充実した経験になったと思います。生徒たちはより積極的に自信を持って授業に参加するようになり、授業もより詳細で双方向的なものになりました。チームティーチング(TT)により、生徒が学ぶだけでなく、積極的に参加する、より活気のある教室環境が生まれました。
最もやりがいを感じたのは、生徒たちが日本人教師(JTE)をロールモデルとして尊敬している様子を見たときです。生徒たちは、上野先生がネイティブスピーカー(NS)と有意義で楽しい会話をしているのを見て、自分も上野先生を見習いたいと思ったのです。その結果、授業時間外でも私との会話に積極的に参加するようになりました。
しかし、JTEと私のコミュニケーションはさらに改善する余地があると感じています。より多くの時間を計画と調整(振り返り)に費やすことができれば、授業はさらに効果的になることでしょう。課題はありますが、教師として成長し、生徒の学習体験の向上に貢献できる機会をいただけたことに感謝しています。
リーザ バイディア
ネイティブ・スピーカー
株式会社 インタラック・ウェスト
いかがでしたか。終わった後に気づくことがたくさんあること、そしてそれをTTの相手と共有しておけば、目先の授業の「打ち合わせ」というレベルではなく、「力をつけるために2人で何ができるか」を考えられるようになることがお分かりいただけたでしょうか。
第3回の「治療編」(3/3)では、3人の先生がご自分で気づいたことに加えて、TT授業だけでなく、通常の授業を「生徒主体で知識も技能も高まる授業」に変える視座と視点(Tips)について詳しくご紹介します。