🍀 「活用」が授業を変える【番外編・研究授業編】

研究授業は、最も「応用型」になりやすい

これまで見てきた通り、

活用とは
「何を使うか」を自分で判断することでした。

応用とは
与えられた材料を、どう使うかを考えることでした。

では―

研究授業は、どちらに傾きやすいでしょうか。

実は、
研究授業こそ、最も「応用型」になりやすいのです。

なぜでしょうか。

評価されるのが、
・整然としたクラス(生徒指導)
・指導案
・時間配分

・活動の豊富さ
・板書の構造

などの視点で見られることが多いからです。

つまり、完成度の証明です。

そして完成度を守ろうとすればするほど、

教師はずっとハンドルを握り続けます。

生徒が判断する余白は、

未知数(予測不能)なので
きれいに排除されます。

研究授業こそが、

もっとも安全に設計された
もっとも応用型になりやすい一時間なのです。

ここが、最大の落とし穴です。

見抜くポイントは一つだけ

研究授業が「活用」かどうか。

見抜く基準は、一つしかありません。

想定外の問いや

即興のことが入ったとき、
生徒が対応できているか。

板書を見なくても、
自分の経験をもとに語れるか。

型が崩れた瞬間、
他の言葉を探しに行けるか。

ここで右往左往するなら、
普段から「応用型」の授業になっている

ということになります。

「即興」や「臨機応変の行為」は、

日常設計の結果なのです。

何を証明したいのか

研究授業で、
何を証明したいのでしょうか。

指導が整理されていることなのか。

それとも、

生徒が判断していることなのか。

確かに、指導が整理された授業は美しい。

しかし

生徒が育った姿が見える授業、

生徒が選んでいる授業は、
教室の中の「事実」として参観者を圧倒します。

研究授業で問われるべきは、
完成度ではありません。

判断が動いているかどうかです。

本当に怖いのは「うまくいった授業」

課題を残した授業は、後で改善できます。

しかし

うまくいってしまった「応用型授業」は、
構造がそのまま温存されます。

「うまく行った」

「このやり方でやれば大丈夫」

その成功体験が、
次への挑戦を止めます。

つまり、研究授業がいつも

同じパターンになります。

それが、いちばん怖い。

研究授業は、
安全運転のデモンストレーション

ではありません。

研究授業は、

ハンドルを握っているのが教師なのか、
それとも生徒なのかを問う場なのです。

最後に

研究授業でこそ、
生徒にハンドルを渡す勇気が必要です。

整える勇気ではなく、
任せる勇気です。

もし不安があるなら、
本時をいじるのではありません。

「できる」ようになる単元計画を、
責任をもって設計することです。

研究授業は、
評価の場ではありません。

学校文化を映す鏡です。

あなたの学校は、

完成を見せていますか。

それとも、

判断を見せていますか。

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この記事を書いた人

英語 "わくわく授業" 研究所 代表(元関西外国語大学教授)
(公財)日本英語検定協会派遣講師・(株)リンク・インタラック エグゼキュティブ・コンサルタント