🍀“Three Sentences.”で文脈を立ち上げる(4/5)

第4回:Three Sentences. が、PREP と OREO を“使える指導”に変える

OREO and PREP organize ideas.
“Three Sentences.” creates the reason to speak.

(OREO や PREP は「考えを論理を整える設計」。
Three Sentences. は「話し始める理由をつくる設計」)

◆ OREO やPREP を使ったのに、うまくいかないのはなぜか

「PREP で話させようとしたが、黙ってしまう」
「OREO をやらせると、型だけ埋めて内容が薄くなる」
「結局、話すのは英語が得意な生徒だけになる」

現場でよく聞かれる声です。

しかし、それはいきなりOREOやPREPを導入したからであり、 Three Sentences. という「入口」が用意されていなかった、ということなのです。

マンダラ・チャートで連想する練習をしないまま、唐突にマッピングから始め、「うまくいかない」とサジを投げるのと同じ状態です。

◆ OREO と PREP は「出口の設計」

まず、整理しておきたいことがあります。

PREPOREO の共通点

OREO も PREP も、

  • 考えを整理して伝えるための設計図
  • 話す・書く力を伸ばすための枠組み

です。

いずれも、

思考がある程度立ち上がった後に機能する

枠組み(出口・仕上げの場面で使われる設計)です。

PREP とは何か

PREP とは

Point – Reason – Example – Point

のことです。

これは、主張を提示し、

理由具体例で支え、再提示する構造です。

PREP が威力を発揮するのは、たとえば、

  • 意見発表
  • スピーチ
  • ディベート
  • プレゼンテーション
  • 説明文・意見文の完成

などです。

PREP が有効なのは、

  • 主張がすでにある
  • 理由もだいたい分かっている
  • どう見せれば伝わるかを整理したい

という段階です。

OREO とは何か

OREO とは

Opinion – Reason – Example – Opinion」のことです。

これは、意見提示型の段落構造です。
特に、中等教育の英作文指導で広く使われています。

OREO が効果的なのは、

  • 何となく考えはある
  • でもまだ構造化できていない
  • 書きながら整理したい

という状態の時です。

◆ なぜ PREP/OREO で止まるのか

問題が起きるのは、冒頭でもご紹介したように、いきなり OREO や PREP をやらせてしまうときです。

すると、生徒はこうなります。

  • 何を書けばいいか分からない
  • 何を聞けばいいかも分からず黙ってしまう
  • とりあえず型だけ埋める
  • 内容が空洞化する

これらは、思考が芽生える前に、形から入ったために起きたことです。

Three Sentences. はどこに位置するのか

Three Sentences. の基本構造は、

Situation – Detail – Thought / Result

(状況→具体→意味・気づき)です。

ここで求めているのは、

主張でも、完成度でも、正解でもありません。

むしろ、

  • まず状況を置く
  • 具体を足してみる
  • 自分の思い結果をのせてみる

という、ごく自然な思考の立ち上げです。

これは、マンダラ・チャートの中心にキーワードを置き、連想したことを書き出すのと同じです。

整理ではなく、思考を拡散するためです。

富士山モデルで整理すると

富士山にたとえると、関係は明確です。

  • Three Sentences.登山口・地面
    (立ち止まらず、まず歩き出す)
  • OREO中腹
    (自分の考えをまとめる)
  • PREP頂上付近
    (見せ方・伝え方を整える) 

思考が練り上げられていく順序は、次の絵のように

Three SentencesOREOPREP となります。

Three Sentences. OREO, PREPを使う場面は次の通りです。

授業の最初/帯学習/新文法/家庭学習Three Sentences.

       ⬇️

考えを整理したいときOREO

       ⬇️

発表・ディベート・プレゼン・探究PREP

Three Sentences. は、言語活動の「入口」です。

入口を通らずに、いきなり途中から始めてしまうと、できるようにならないだけでなく、生徒たちは「これは必要なことなのか?」と疑問を持つようになり、やがて学習意欲の減退につながります。

Three Sentences. という

思考を立ち上げる「足場」を

最初に用意するからこそ、
次の段階の OREO が意味を持ち、
仕上げの PREP は力を発揮します。

構造は、正しい順序になったときに、

初めて力を発揮します。

Three Sentences.で育つのは、

文脈で考える力

立場を言葉にする力

他者の話を構造として捉える力

です。

そして、これらの力はやがて
他者とつながる力へと姿を変えていきます。

▶️ 第5回の予告

次回は、
Three Sentences. によって育てられた
文脈で考える力」が、初対面の相手との間で、
どのように協働として立ち上がったのかを紹介します。

教室で積み重ねたThree Sentences.が、
地域を超えたオンライン交流でどう機能したのか。

舞台は2年目を迎えた

福島と東京のオンライン・プロジェクトー

そして、今回は1年生です。

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この記事を書いた人

英語 "わくわく授業" 研究所 代表(元関西外国語大学教授)
(公財)日本英語検定協会派遣講師・(株)リンク・インタラック エグゼキュティブ・コンサルタント