🧩 The Jigsaw Puzzle 🧩

を開けます。

袋を破ります。

無数のピースが、机の上に広がります。

その瞬間、

多くの人が、ほんの少し立ち止まります。

どれから始めようか。

―あるいは、

どれから始めないかを考えているのかもしれません。

一色の空

模様のない部分

どこにも引っかかりのない形。

そうしたピースに、

最初から手を伸ばす人はいません。

合っているかどうかが分からない。

手応えが感じられない。

時間だけ過ぎていきそう。

理由を言葉にしなくても、

身体のほうが、すでに分かっているからです。

わりに、多くの人が探し始めます。

それは―

四つ角

端のピース

まっすぐな線。

それらが少しずつつながると、

ふっと視界が開けます。

「ああ、

このパズルは

これくらいの広さなんだな」

それは、

完成までの距離が、

初めて実感できる瞬間です。

ばらくすると、

目立つ色や模様が集まり始めます。

建物

人の顔。

そうしたピースが塊になると、

全体の流れが、

一気に動き出します。

一方で、

どこに置けばよいのか分からないピースは、

自然と脇に寄せられます。

それは、見捨てたわけではありません。

「今ではない」と分かっているだけです。

きどき、

形は合っているのに、

どうしても絵がつながらないことがあります。

その違和感を無視して、

はめ込むこともできます。

しかし、

あとで必ず崩れます。

だから、そうならないように

一度戻します。

少し離れて全体を眺めてみます。

別の可能性を探します。

遠回りに見えて、

それが一番速い進み方だと、

経験が教えてくれます。

成に近づくほど、

一度つながったピースを

外す場面が増えていきます。

並べ直します。

配置を変えます。

全体を見直します。

それは、迷っているからではありません。

見通しが生まれてきたからこそ、

自然に手が入っていくのです。

して、

ある瞬間が訪れます。

「これは違う」

「この色は、あの辺だ」

考える前に、

手が動くようになります。

判断が速くなるのは、

器用になったからではありません。

全体像が、

すでに頭の中にあるからです。

グソーパズルが救ってくれるのは、

箱の表紙が、

最初からそこにあるという点です。

完成図が、

はじめに示されています。

もし、それを見ずに、

あるいは、

見たつもりで始めていたら―

作業は迷走し、

やり直しが増え、

いつの間にか、

楽しいはずの時間が

苦痛に感じられるかもしれません。

の表紙を確認する

最初に枠をつくる

目印になる部分を押さえる

違和感があれば、すぐに戻る。

これらのことは、

特別な技術ではありません。

私たちが

日頃から、ごく自然に行っている

「組み立てるときの知恵」です。

のづくりが

楽しいと感じられる瞬間は、

完成形が

はっきりとイメージできたときです。

「行けそうだ」

「もう少しだ」

そう思えたとき、

手は勝手に動き出しています。

 Life is a Jigsaw puzzle – one piece at a time.

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この記事を書いた人

英語 "わくわく授業" 研究所 代表(元関西外国語大学教授)
(公財)日本英語検定協会派遣講師・(株)リンク・インタラック エグゼキュティブ・コンサルタント